思い出数珠つなぎ

思い出数珠つなぎ

思い出数珠つなぎ第10回 大西美紀子さん→岩本典子さん

岩本典子さん


私は、帝国女子短期大学家政科被服専攻の岩本典子です。
11月の学園創立80周年記念式典に参加させていただいたのがきっかけで、
この「思い出数珠つなぎ」に拙文を書かせていただくことになりました。
80年の歴史のたった7年間ですが、この学園に関わらせていただいたことは、とても嬉しく思っています。

学生の時は、友達とよく被服の実習準備室に行き、助手の先生方とお話をさせていただいたものです。そんな私が実習助手として学園に残り、今度は準備室に来られる先生方や学生さん達とお話をすることになったのです。


準備室には、個性豊かな先生方が来られたことから、よく「結婚したら、どんな姑さんとでもうまくやっていけるよ」と言われたものです。


 その中のお一人、故 奥田省吾先生との思い出話を書かせていただきます。
先生と初めてお話させていただいたのは、学生の時の面接でした。その時の印象はとても厳しく、怖そうな方だったように思いました。でも、準備室に来られる省吾先生は厳しい中にも、とてもやさしく声をかけて下さいました。
あの頃は、学園がいろいろ変わろうとしていた頃でしたので、将来の学園のあり方について熱く語っておられました。ある時などは、建築家の方と「参考になる 建物があるので、一緒に見に行こう。」と誘っていただいたり、また、喫茶室の内装等の話し合いに参加させていただいたりしたものです。
仕事以外でもテニス、登山等にも誘っていただき、特に、白鷹岳登山には、学園の事務局の方や縄田(旧姓 武重)さん達とご一緒した、楽しい思い出の一つとなっています。
しかし、学園に行っても今はもうお会いできないのが、とても悲しく残念です。

ところでもう一人、私の学園生活にとって大切な方は、釣田敏子先生です。
先生には学生の時カウンセラーをしていただき、実習助手になった時も、主に先生に付いておりました。また結婚式にも参列いただき、公私共にお付き合いをさせていただいております。今でも学園行事等でお会いした時は、気が付けばいつも先生の横に付いてしまっています。

現在は、子ども達3人も社会人となり、また両親とも未だ介護の必要がないため、高槻市の教育委員会や地域のボランティアをいたしております。子ども達や色々な年代の方とも交流が持て、貴重な体験をさせていただいております。

さて同窓会では、廣谷会長をはじめ役員の皆様方にはお世話になっていながら何もお手伝いができなくて心苦しく思っております。感謝々々です。
これからも、学園・同窓会の益々の発展と皆様の健康をご祈念申し上げ、次にバトンタッチさせていただきます。